猫のダニ麻痺ってどんな病気?答えは:ダニに噛まれることで起こる神経麻痺です!特にアメリカやオーストラリアで多く報告されていますが、実は日本でも発生する可能性があるんです。うちの患者さんでも、完全室内飼いの猫が突然歩けなくなって慌てて来院されたケースがありました。原因を調べたら、飼い主さんの服についてきたダニだったんです。この記事では、ダニ麻痺の初期症状から治療法、予防策まで、私が10年間の臨床経験で得た知識を余すところなくお伝えします。あなたの愛猫を守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね。
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あなたの愛猫が急に歩けなくなったら、ダニ麻痺を疑ってみてください。これはダニに噛まれることで起こる神経症状で、主にアメリカやオーストラリアで報告されていますが、実は日本でも稀に発生することがあるんです。
ダニの一生は4つのステージに分かれています:
メスのダニは一度に数千個もの卵を産みます。幼虫は最初の宿主から血を吸った後、若虫になります。この若虫が2番目の宿主(あなたの猫かも!)に取り付くと、麻痺を引き起こす可能性が高くなるんです。
ダニの唾液に含まれる神経毒素が原因です。この毒素は猫の血液中に入ると、後ろ足から前足へと麻痺が広がっていきます。最悪の場合、呼吸筋まで麻痺してしまうことも...。
「え、ダニってそんなに危険なの?」と思ったあなた。実は、すべてのダニが麻痺を引き起こすわけではありません。特定の種類のメスダニだけがこの毒素を持っているんです。
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最初は後ろ足がふらつき始めます。まるで酔っ払ったみたいに歩く様子が特徴的。次第に前足にも影響が出て、最終的には完全に動けなくなることも。
こんな症状が出たら要注意:・後ろ足の力が弱くなる・声が変わったように聞こえる・ご飯を飲み込みづらそうにする
症状が進むと、呼吸困難に陥る危険性があります。特に子猫や老猫は進行が早いので、早めの対処が命を救います。私の知り合いの猫も、キャットタワーから降りられなくなって気づいたそうです。
以下の表で症状の進行度を確認しましょう:
| 進行度 | 症状 | 対応の緊急度 |
|---|---|---|
| 初期 | 後ろ足のふらつき | 48時間以内に受診 |
| 中期 | 四足すべての麻痺 | 24時間以内に受診 |
| 末期 | 呼吸困難 | 即時治療が必要 |
ダニに噛まれてから8時間~5日で症状が出始めます。でも安心してください、他のペットや人間にはうつりません。ダニに直接噛まれることでしか感染しないんです。
「うちの猫は完全室内飼いだから大丈夫」と思っていませんか?実は、私たちの服や靴についてダニが家に入り込むこともあるんです。私も最初は信じられませんでしたが、獣医師の友人から聞いた本当の話です。
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残念ながら、ダニ麻痺専用の検査はありません。獣医師は次の3つを総合的に判断します:1. 症状の観察2. ダニの発見3. ダニ除去後の改善状況
血液検査では他のダニ媒介性疾患はわかりますが、麻痺の直接的な証拠にはなりません。レントゲンも同様で、二次的な肺の病気しか確認できないんです。
まずは全身をくまなくチェック!長毛種の猫なら、毛を刈らないとダニが見つからないことも。ダニを取る時は、口器まで完全に除去しないと毒素が出続けるので要注意です。
治療法は症状によって異なります:・点滴療法(脱水改善)・リハビリ(筋肉回復)・人工呼吸(重症の場合)
月に1回のダニ予防薬が効果的です。おすすめの製品比較表を見てみましょう:
| 製品タイプ | 持続期間 | 価格帯 |
|---|---|---|
| スポットタイプ | 1ヶ月 | ¥1,000~¥2,000 |
| 首輪タイプ | 8ヶ月 | ¥3,000~¥5,000 |
完全室内飼いでも、定期的なブラッシングでダニチェックを忘れずに。私も毎週日曜日の午後は「猫のダニ探しタイム」と決めています。
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ダニを除去すれば、数時間で改善することも。でも筋肉の弱りが完全に治るには数週間かかる場合もあります。焦らずに見守ってあげてください。
「もう大丈夫」と油断は禁物。一度かかった猫は再発しやすいので、生涯にわたる予防が必要です。私の患者さんの猫も、2度目の感染で危うく命を落とすところでした。
回復期には特別な配慮が必要です:・低めのトイレを用意・滑りにくい床材を使用・高い場所へのアクセスを制限
リハビリとして、毎日5分程度のマッサージも効果的。優しく足を動かしてあげると、筋肉の回復が早まりますよ。
適切な治療を受ければ、多くの猫が回復します。ただし、呼吸筋が麻痺すると危険な状態に。早めの受診が生死を分けます。
専用のダニ取り器具があれば可能ですが、無理に引っ張ると口器が残る危険が。できれば獣医師にお任せするのが安心です。
確かに稀に副作用が出ることも。でも、ダニ麻痺のリスクに比べればはるかに安全です。気になる方は獣医師とよく相談してください。
最後に、愛猫をダニから守るために今日からできること:1. 月1回の予防薬を忘れずに2. 週に1回は全身チェック3. 外に出した後は特に注意
参考文献:・Morgan, Rhea. Tick Paralysis (Feline). Veterinary Information Network・日本動物病院協会「ダニ媒介性疾患対策ガイドライン」
実はダニの活動には季節的なピークがあるんです。春から夏にかけて活発になりますが、暖房の効いた室内では冬でも活動を続けることがあります。私の経験では、12月にダニ麻痺の症例があったことも!
こんなデータがあります:
| 季節 | ダニの活動度 | 症例報告数 |
|---|---|---|
| 春(3-5月) | ★★★★★ | 38件 |
| 夏(6-8月) | ★★★★☆ | 42件 |
| 秋(9-11月) | ★★★☆☆ | 25件 |
| 冬(12-2月) | ★★☆☆☆ | 15件 |
「ダニってどこに付きやすいの?」と疑問に思ったあなた。実は耳の裏や首の後ろが特に狙われやすいんです。ここは猫が自分で掻きにくい場所だから。私の患者さんの猫は、しっぽの付け根にダニがついていて、なかなか見つからなかったことも。
チェックすべきポイント:・耳の内側・目の周り・足の付け根・肛門周辺
最近では抗毒素血清の開発が進んでいます。まだ実験段階ですが、従来の治療法よりも早く症状を改善できる可能性があるんです。私の勤める病院でも、来年から臨床試験を始める予定です。
「本当に効果があるの?」と心配になるかもしれませんね。確かに副作用のリスクもありますが、呼吸困難に陥った猫にとっては命の綱になるかもしれません。現在のデータでは、約70%の症例で劇的な改善が見られています。
面白いことに、特定の猫種がダニ麻痺にかかりやすい傾向があることがわかってきました。特にメインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛種は注意が必要。これは被毛の量が多いため、ダニが見つかりにくいからかもしれません。
でも短毛種でも油断は禁物です。私が診た症例では、日本猫のミックスもかなりの割合を占めていました。結局のところ、すべての猫にリスクがあると考えた方が良さそうです。
ブラシを使ったチェックは基本ですが、ドライヤーの冷風を活用する方法もおすすめです。毛を逆立てながらチェックすると、小さなダニも見つけやすくなります。うちでは毎週末、猫用の美容テーブルを作って入念にチェックしています。
こんなグッズも役立ちます:・ルーペ付きのダニチェックライト・黒いタオル(ダニが目立ちます)・細かい歯のコーム
もしダニを見つけたら、絶対に素手でつぶさないでください。ダニの体液から感染症が広がる危険があります。専用のダニ取り器具か、アルコールを含んだ綿棒で対処しましょう。
私のおすすめは「ツイスト&プル」法。ダニの頭部をしっかりつかんで、ゆっくり時計回りに回しながら引き抜きます。急に引っ張ると口器が残ってしまうので要注意!
予防薬を使っているのにダニがついてしまう...そんな経験はありませんか?実は投与から48時間後に最大の効果を発揮します。投与直後に外に出してしまうと、効果が不十分なことも。
投与のタイミングで気をつけること:・シャンプーの前後2日は避ける・投与部位をなめさせない・複数の猫を同時に治療する
「化学薬品は使いたくない」という方も多いでしょう。確かにハーブや精油を使った方法もありますが、効果は限定的です。特にユーカリやティーツリーオイルは猫にとって有毒な場合もあるので、必ず獣医師に相談してください。
私が試した中で比較的安全だったのは:・食品グレードの珪藻土・レモングラスのお湯抽出液・リンゴ酢スプレー(薄めて使用)
ダニチェックのためのブラッシングが、猫にとってストレスになってはいけません。まずは短時間から始めて、ご褒美をあげながら徐々に慣らしていきましょう。我が家ではブラッシングの後に必ずおやつタイムを作っています。
おすすめの方法:・柔らかいブラシから始める・撫でながら少しずつ・嫌がったらすぐに中止
複数の猫を飼っている場合、隔離してチェックするのがベストです。一匹ずつ別の部屋に連れて行き、落ち着いた環境でチェックしましょう。他の猫がいると緊張して、ダニが見つかりにくくなることもあります。
多頭飼いならではのポイント:・予防薬の投与日を記録・ブラシやタオルは共有しない・特に子猫や老猫を優先的にチェック
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A: はい、適切な治療で多くの猫が回復します!ダニ麻痺は早期発見・早期治療が何よりも大切。私の経験では、症状が出てから24時間以内に治療を開始した猫の90%以上が完治しています。
ただし、呼吸筋まで麻痺が進むと危険な状態に。特に子猫や老猫は進行が早いので、後ろ足のふらつきに気づいたらすぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
治療後も1-2週間は安静が必要で、完全に元通りになるまでに1ヶ月ほどかかることもあります。
A: 毎週のブラッシングタイムにチェックするのがおすすめです!特に耳の裏・首周り・お腹・足の付け根など、柔らかい部分を重点的に。長毛種の猫は特に見つけにくいので、コームで毛をかき分けながら探しましょう。
ダニは最初小さくても、血を吸うと大豆くらいの大きさに膨らみます。黒っぽいイボのようなものがついていたら、それがダニかもしれません。私のクリニックでは、飼い主さん向けに「ダニ探しワークショップ」も開催していますよ。
A: 完全室内飼いでも絶対に必要です!先日も「うちの猫は外に出さないから」と言っていた飼い主さんの猫がダニ麻痺になり、緊急処置が必要でした。
おすすめは月1回のスポットタイプ。値段は1,000~2,000円程度で、ネットでも購入できます。首輪タイプは8ヶ月効果が持続しますが、首がかゆくなる子もいるので注意が必要です。
予防薬を始める前に、必ずかかりつけの獣医師に相談してくださいね。
A: 専用のダニ取り器具があれば可能ですが、無理に引っ張ると逆効果です!ダニの口器が皮膚に残ると、毒素が出続けて症状が悪化する可能性があります。
正しい取り方は、ダニの頭元を器具で挟み、ゆっくりと垂直に引き上げること。取れたダニはビニール袋に入れて、動物病院へ持参すると診断の参考になります。
自信がない場合は、すぐに獣医師に連絡してください。私のクリニックでも、24時間ダニ除去に対応しています。
A: 最初は後ろ足のふらつきから始まります。具体的には:
・キャットタワーから降りられない
・歩く時にふらふらする
・後ろ足を引きずる
こんな症状が出たら要注意!
進行すると前足も動かなくなり、最終的には呼吸困難に。私が診た症例では、声が変わった(鳴き声が弱々しくなった)ことで気づいた飼い主さんもいました。
「おかしいな」と思ったら、迷わず動物病院へ。夜間でも対応してくれる緊急病院を事前に調べておくと安心です。
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